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SEAFOOD STORE
- 2009-05-16 (Sat)
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パリから西に約450km、ブルターニュ地方の港町St-Malo(サンマロ)
にある海産物屋さん(鮮魚店)の店内。
何年か前に海外の展示会のついでに立ち寄った海辺の避暑地での
ワンショット。
パリ・モンパルナス駅をまだ薄暗い早朝に出発、TGV(超高速列車)
でレンヌ経由、列車を乗り継ぐこと約3時間、日帰りには少々きつい
スケジュールだったが、近くの港町Cancale(カンカル)まで足を延ば
し、過密な小旅行を早足で満喫できた思い出深いファイルの一つだ。
店内には近海で獲れたカキやエビ、お魚など新鮮なシーフードが並ぶ。
大判のタイルを使ったお洒落で清潔感のある内装や備品には、オーナー
のセンスが光っていて、今思い起こしてみても足しげく通いたくなるような
お魚屋さんだった。
他にもパリのお花屋さんや青果店、お菓子屋さんなど、フランスには覗く
だけでワクワクしてしてくるお店や露天などがたくさんある。
さりげなく、素材や小物をお洒落に演出する技は文化と美意識の違いから
くるものなのだろうか。
帰り際にサンマロ駅近くのイタリアンレストランで食べたカルボナーラが最高
に口に合わず、戻りの列車では吐き気と悪心との戦い。じっと堪えながら
仮眠を取ること2時間半、目が覚めてやっと気分も回復、宵闇迫る車窓の
風景を眺めながら小さな旅の終わりの安堵感に浸る。
終着駅モンパルナスのプラットホームでは再会した恋人同士が抱き合って
いる光景に「男と女」の映画のワンシーンがオーバーラップして、ロマンチックに
そしてパリの美しさと旅の味わい深さを一人噛みしめる。
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