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St.James Story Part 3

st.james old tagg

セントジェームスのバスクシャツをはじめて日本に輸入し、紹介したのが
現在の日本総輸入元代理店の社長、細貝氏である。
1970年代後半、当時はヨーロッパからのインポートアイテムは希少でめずらしく
好奇心や興味をそそる存在でもあった。特にフランス物はアメリカやイギリス物
にない独特の上品さがあり、ひと際おしゃれ感を漂わせていたように思う。
同じ頃、細貝氏のお兄さんが日本に最初に持ち込んだのが同仏のエスパドリュー。
他にはピカデリーのストレッチジーンズやシピーといったブランドも輸入され始めた
時期だと記憶している。

私が最初にセントジェームスのバスクシャツに出会ったのは六本木・交差点に近くに
あったアウトポストというお店で、もちろん日本で初めて取り扱った老舗中の老舗
である。その後、近くに移転したといううわさを聞いたが、今も現役の元祖セレクト
ショップである。当時はまだカラー展開が少なく、生成りxネイビー、紺x生成り、
生成りxサックスぐらいしか店頭になかったと思うが、はじめて目にした時の印象は、
生地の風合い、色合いといい、独自の雰囲気をもった洋服の表情に感動させられた
記憶が今でも鮮明に脳裏に焼き付いている。
長年洋服にたずさわり、数えきれないほど膨大な量の服達を見てきても、なかなか
感動に値する製品に出会えるなどということは、ごく、ごく稀なのである。
セントジェームスのバスクシャツが持つ独自の風合いや色合い、雰囲気や細部に至る
表情までは、日本や他国の優秀な生地メーカーや縫製工場がどんなに努力して似たような
製品を作っても追いつけないのが、名品の名品たる所以なのである。

その時々の流行の変化や時代背景によって多少の波はあるものの、これだけの
ロングセラーを続け老若男女を問わず愛され続けているカットソーブランドは、
私の知る限りでは存在しない。まさに永遠の定番と言われるにふさわしいアイテム
なのである。

St.james OUESSANT Basque Shirt ¥9、450
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St.James Story Part 2

charlotte  picaso

St.James(セントジェームス)を代表する定番アイテムにはOUESSANT(ウエッソン)
という長袖ボーダーのバスクシャツと、もうひとつ、NAVAL(ナバル)と呼ばれる
上画像の肩抜きタイプのものがある。
NAVALとは直訳すると海軍のことで、文字通りSt.James社やORCIVAL社などが,
フランス海軍向けに生産、供給していたユニフォームである。
こんなお洒落なアイテムを水兵さんだけに独占させておくてはないと普段着に取り入れた
のが画像左のシャルロット・ゲンズブールや画像右のピカソ、他、ジェーン・バーキンや
ジャンポール・ゴルチェなど。
著名なスターやアーチスト達に愛用され、ファッションアイテムの定番としての地位を
確立したのである。

画像右、ピカソの写真はフランスの写真家、ロベール・ドアノーの作品。テーブルの上の
パンを指に置き換えた構図はピカソのアイデアらしく、何ともユニークで斬新なポーズだ。
ドアノーは古いパリの街並みの風景や、その中に生活する人々や背景を独自の視点で
とらえた興味深い作品が多く、機会があったら洋書店で一度写真集をご覧いただきたい。
画像左に写っているのはシャルロット・ゲンズブール。ゲンズブールとバーキンの娘さん。
1985年のフランス映画「なまいきシャルロット」のポスターで希少で大切にしている私物
の一つでもある。
実は何年か前に、このポスターのメトロ版(パリ地下鉄の駅構内に貼ってある身長を
越える程の大判サイズ)を探してパリじゅうを駆けずり回った事がある。
複写の普通サイズのものは日本でも手に入ったがオリジナルのメトロ版は絶版になっていて
入手が困難なことは覚悟の上で、クリニャンクールの蚤の市に始まり、パリ市内の映画専門
のポスター屋さんをくまなく探しまわった。手に入らないとなると余計に欲しくなってしまう
のが人間の心理というやつで、でもまあ、それも旅の楽しみと目的の一つでもあった。
散々探しまわったあげく、最後に立ち寄ったパッサージュ・ジュフロアのポスター屋さんで
偏屈を絵にかいたような店の主人にダメもとで尋ねると、小さめのオリジナル版を出してきた。
小さくてもオリジナルは希少なので1枚購入し、もっと大きいメトロ版はないかとさらに尋ねると
しばらく沈黙し、ないこともないよともったいぶった答えが返ってくる。
骨董屋や古道具屋によくありがちな駆け引きというやつだ。
奥の棚の引き出しから丁寧に大判ポスターを最後の1枚だと言ってそっと差出し見せてくれた。
多分、法外な値段をつけてくるだろうなと高を括っていたら、意外にも350フランだったので
即決で購入した。日本円にして約9500円なら苦労して探しまわった甲斐もあろうというものだ。
偏屈そうに見えた主人は打ち解けると、ゲンズブールのポートレートをお土産だと言って一枚
プレゼントしてくれ、店をあとにする際、笑顔で挨拶を交わしてくれたのが今でも強く印象に
残っている。

パリの街にあるパッサージュは18世紀末から19世紀にかけてセーヌ川右岸地区に造られた
ガラス屋根で覆われた歩行者専用のアーケード街で、大通りによって囲まれた街区の隙間に
抜け道のように張り巡らされ、現在パリ市内に20ヵ所程が現存していて、19世紀パリの面影を
色濃く残す空間として今でも、パリに暮らす人々や多くの観光客の人気スポットになっている。

国立図書館のすぐそばにあるパッサージュ(ギャラリー・ヴィヴィエンヌ)はルイ・マル監督の
映画「地下鉄のザジ」(1960)の中で田舎からパリの街へやってきた主人公の少女ザジが追跡劇を
繰り広げるシーンにも登場する夢のように魅惑的な空間でもあるのでパリ観光には欠かせない。

話はパッサージュに張り巡らされた横道へと逸れてしまったが、フランスには去りゆく流行とは
無縁の奥深い魅力的なものがたくさんあるような気がする。今回取り上げたNAVAL(ナバル)も
その一つだが、それはその地域に古くから根付いていて、いつの時代にも色褪せることなく
普段着として愛されているアイテムの一つなのだと思う。

次回へと続く....。

 【地下鉄のザジ】 Zazie en el metro (Louis Malle)

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St.james Story Part 1

Mont SaintMichel

上画像、中心奥にそびえ立つのが、ご存じ世界遺産のモンサンミッシェル。
ボーダーTシャツの代名詞、セントジェームスのタグのモチーフにもなっている。
定番と言われ、長い歴史を持つブランドヒストリーについて私の知る範囲で
僣越ながら、語ってみようと思う。
正確には、メーカーとしての会社の設立は1889年となっているが1850年頃から
生地メーカーとして存在していたらしい。
発祥地はノルマンディー地方と呼ばれるマンシュ県、モンサンミッシェルから
南に15kmほどのところに位置するセントジェームス村、地元ではサンジェームスと
呼ぶ。晴天の日にはモンサンミッシェル修道院が遠くに小さく見渡せる距離にある。

「ボーダーシャツ」と呼ばれるものは正しくは「バスクシャツ」といい、フランス生まれ。
起源は16世紀にさかのぼる、フランスとスペインとの国境に近いバスク地方で、
もともとは漁師の仕事着として愛用されていて洗うと縮むこの生地は耐久性にもすぐれ、
フランス海軍のユニフォームとしても何社かのメーカーが提供していた。

バスクシャツのメーカーとしてはセントジェームスやルミノア(ル・ミノールという呼び方も)
Armor・lux(アルモーリュックス)、ORCIVAL(オーチバル)、他レアなメーカーとして
CAPTAIN CORSAIRE(キャプテンコルセア)などが上げられる。それぞれ特徴と歴史があり
フランス国内の北西部に点在している。

以前、パリの見本市で偶然セントジェームス社の社長さんとお会いすることができた。
日本のディーラーであることを話すと好意的に興味を持って下さり、歓迎頂いた事が記憶に
新しい。ロマンスグレーの恰幅のいい紳士といった風貌で、大の日本びいきと聞きこちらも
屈託なく歓談することができた。自社前の敷地に日本庭園を作ってしまうほどなのだから
その熱の入れようは半端ではない。次に訪仏した際の会社訪問を約束に会場をあとにした。

パリ市内からモンサンミッシェルまでは、日帰りだと強行スケジュールになるので、
ゆっくり観光するには近くにホテルを取って1泊するのが望ましい。
モンサンミッシェル修道院に向かう小道にはたくさんのお土産屋さんやレストラン、
カフェなどがあって、中でも大人の顔の倍ほどはある名物「プラールおばさんのオムレツ」
は、ぜひご賞味いただきたい。たぶん完食したら胸焼けすると思うので半分ぐらいで
リタイアすることをおススメする。
タイミングが良ければ満ち潮に浮かぶ絶景のモンサンミッシェル修道院が望める。

フランス映画「男と女」の海辺のシーンが印象深いドーヴィル(Deauville)の港町から
海岸沿いを西に、カトリーヌ・ドヌーブ主演の「シェルブールの雨傘」の舞台Cherbourg
の町を、古い映画のヒロインを気取って一人旅もわるくない。
さらに海辺沿いを西にモンサンミッシェル、カンキャル(Cancal)、リゾート地で美しい
サン・マロ(Saint-Malo)、そして、ブルターニュ陶器(絵皿)で有名な町(西北端に
位置する)カンペール(Quimper)まで足を伸ばせたら申し分ない。

話は本題から横道にそれてしまったが、次回へと続く....。

Un homme et une femme「男と女」
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Nuggz(ナグズ)

NuggZ(ナグズ)

過去2シーズンほど人気の続いたUGGブーツも今年は下火かと
思いきや、まだまだ堅調のようだ。
昨シーズンまではロングタイプもショート同様に好調だったが、
今シーズンはショートタイプに人気が集中している様子。

そこでご紹介したいのがこのNuggZ(ナグズ)というニュージーランド産
のベルクロタイプで、折り返して履けるキュートなムートンブーツ。
UGGブーツの歴史をさか登ればなんと1920年代ニュージーランドの
FARMER(ファーマー)達が冬の寒さをしのぐために羊の皮(シープスキン)
を自分の足首に巻きつけたのが起源のようである。
NuggZ(ナグズ)は2002年にニュージーランド人のデザイナーAnna Stubbs
によって設立され、品質やクオリティ-重視のため大量生産はおこなわず
素材調達から製品化まで全て自国ニュージーランドの自社工場にて一環
生産されていることからもブランドの信頼度がうかがえる。
高品質のシープスキンは丈夫で柔らかく通気性にも富んでいて一度履いたら
もうヤミツキ!適度にラフな感じで折り返せるデザインも心にくい。
今シーズンの大本命、NuggZブーツに注目の熱い視線!

musee-steamboatオンラインショップへ 

NuggZ(ナグズ) Velcro Ankle Boots  ¥23、100

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machu pichu

machu pichu

代官山、ヒルサイドテラスわきの道を入ると中目黒方面に下る坂道がある。
左手の雑木林に沿って少し歩くと、こじんまりと、ひと際存在感のある
SHOPが顔を出す。
ご存じmachu pichu(マチュ・ピチュ)さんの直営店である。
今秋冬から取り扱いをスタートするkin(キン)というブランドの展示会のあと
ちょっと失礼して外観を撮影させてもらった。
店内には今春夏シーズンのヒットアイテムが所狭しと並んでいて、独自な
カジュアル感とマルチな切り口を持つ魅力的な洋服に出会える素敵なお店だ。

この近辺には西郷山公園や目黒川が近くにあって散歩にも、もってこいの
スポットでもある。
少し歩き疲れたら目黒川沿いのカフェやレストランでひと休み、なんて余裕が
あったらうれしい。
今秋冬の展示会も終盤、近況まで。



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