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2012年10月

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Misty

misty


搭乗した飛行機が深い霧の中を急降下していくような浮遊感とミスティックな様を
幻想的な美しいメロディーとして表現したジャズの名曲、Misty(ミスティ-)。
なんて洗練された言葉の響きと曲名なのだろう。

1954年、ニューヨークからシカゴへ空路移動中だったエロール・ガーナーは、濃霧の中を
飛行する旅客機の窓外を眺めているうち、ふっと魅力的なメロディーを思い浮かんだという。
しかしガーナーは、ほとんど我流でピアノ演奏を習得した人物で楽譜の読み書きができず、
機内で楽譜を書いて曲を記録できなかった。
そのままでは旋律を忘れかねない危機に直面した彼は、シカゴに飛行機が着陸するまでの間、
思いついた曲を必死に反復し続け、空港からホテルにタクシーで急行し、ホテルのピアノで
着想した曲を弾き、急遽借り出したテープレコーダーに録音したことで、メロディーは無事
失われずに済んだという秘話があったのだ。
今であればボイスレコーダーという便利なものがあるが、当時は自らの記憶に縋るしか手立て
はなかったのだろう。もしかしたら、不意に起こった一瞬の出来事で、メロディーが記憶から
飛んで、霧の中に消えてしまっていたかもしれないと思うと、まさに曲のタイトルと歌詞通り
スリリングで神秘に満ちた貴重な名曲と言っていいだろう。

エラ・フィッツジェラルド始め、数多くのアーチストに歌い継がれるスタンダードナンバーとして
一度は耳にした事があるという方も多いのではないだろうか。
以前も、当ブログにてご紹介させていただいたので今回が2度目の登場となる 鈴木 博 氏。
伝説のジャズシンガーと言われるにふさわしい歌いこなしを今でも時々、思い出したように
聞き入っている。
残念なことに、この録音の音源はカセットテープからの復元なので、あまり音質は良くないが、
六本木の夜のラウンジでウイスキーのグラスを傾けながら、しっとりと聴き入る自分の姿を
スクリーンに映し出し、ステップインして雰囲気を味ってみてほしい。


Misty(Hiroshi Suzuki)




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